2015年9月に個人事業としてVECTOR DeSIGNを立ち上げてから、今年で10年が経ちました。
このたび、法人化した株式会社VECTOR DeSIGNとしても2期を終えました。
これまで支えてくださった皆さまに心より感謝申し上げます。
不安の中から見つけた“自分の軸”
それまで19年勤めた会社が遠方に移転したことで退職し、起業を選んだ2015年。
当時のノートを開いてみました。
いろいろな人と話をした内容がびっしり書いてあります。
それまで1つの会社での経験しかなかった私は、「社員ではなくなった自分」の価値が見出せずにもがいていました。
当時のノートには、「やみくもに真っ暗な海の中を探している感覚」と書いてありました。
その感覚は、10年経った今でも鮮明に思い出すことができます。

自問自答を書いていた10年前のノート
そんな不安な状況から抜け出し、「よし!これでやっていこう」と思えたのは、いろいろな場所に出向いて、人と出会ったおかげです。
自分が持っているもの、できること、得意なやり方。
新しくどこかから見つけなくては…と思っていましたが、すでに自分が持っているものだったんですよね。
それに気づいて、それを活かそうと動き出した経緯が、ノートには書かれていました。
気づけたのも、いろいろな人と出会って話をしたからなんです。
「ベクトル」という名に込めた想い
10年前のノートには、こんなことも書いてありました。
『こんなふうになりたい』リスト
<仕事編>
・法人の客先から「和性さんなら間違いない」と言われたい
↓
この10年の間に、何人ものお客様からそう言っていただけました。本当にありがたいです。
<プライベート編>
・子供にゆとりを持って接したい
↓
ゆとりがなかったのか!?
当時は6歳と1歳だったので、ゆとりがなくて当然かも。
現在は16歳と11歳になり、子供に接する時はゆとりだらけです。
他にもいろいろな願望が書いてありますが、仕事編は具体的なことが書いてないです。まだ想像がつかなかったのでしょうか。
そして、10年前起業する際、屋号を決めるにあたり、ノートに「屋号案」を書いていました。

ノートに書いた屋号案あれこれ
いろいろな案の中に、ベクトルって書いてありますね。
ベクトルという言葉の意味が、自分の軸としてぴったりだと感じたんです。
将来やることが変わったとしても、変わらない「軸」は何かなと考えた時、これだと。
常に目の前のクライアント様と、その先のお客様にベクトルを向ける。クライアント様と共に同じ方向を見て、目的達成の役に立ちたい。

どんな姿をイメージして考えたか、今でも鮮明に覚えています。
その時イメージした姿を、この先も自分の軸として、会社の理念として、大切にしようと改めて誓いました。
10年を経て、また新たな一歩へ
10周年、特に公言していませんでしたが、節目を覚えていてくださる方もいて感激でした。

立派なお花をありがとうございます!
10年の節目を迎えた今期は、改めて「自社の強み・得意なやり方」や「こんなふうになりたい」を書き出してみたいと思います。
起業した頃に書いたことと、変わらない内容もあると思いますし、変わった内容もたくさんあると思います。
大切にしたい軸を今一度見つめ直して、またここから少しずつ歩いていこうと思います。
これまで支えてくださった皆さま、本当にありがとうございます。
これからも、株式会社VECTOR DeSIGNをどうぞよろしくお願いいたします。