「採用に特化した、効果的なツールが必要なのです」
会社にとって、人材の確保はとても大切なこと。
しかし、ただ求人募集を出していれば人が来る時代ではなくなりました。
希望する人材に響くような採用ツールは何か?
どんな表現なら伝わるかを、お客様と共に考え抜きました。
<お客様> 大阪の化学会社様
化学製品の製造販売をされている会社です。
会社案内やカタログでは、伝わらないもの
この化学会社様、会社案内や商品カタログは、既にお持ちです。
ただ、採用となるとそういったツールだけでは難しい…。
学生に、会社の魅力や働く内容がリアルに伝わらないのです。
- 営業、研究、生産、検査 各部署の人材を募集したい
- 各部署の仕事内容や、連携をわかりやすく伝えたい
- 社員同士、仲は良いけど『品質には妥協しない』社風がある
ヒアリングを通して、このようなお話をお聞きしました。
私は会社のことをよく知りたくて、工場見学もさせていただきました。
採用に特化した、専用のパンフレットを作ることになりました。
学生が思わず読みたくなる・手にとって気軽に読める・内容がすっと入って来るー
そんな理由から、ストーリー漫画を活用することになりました。
ストーリー漫画ができるまで
どんなストーリーにするか、社長と話し合いました。
各部署の大まかな仕事内容、それぞれの立場での気持ち、連携して製品を作り上げること。それらがわかるよう、各部署に配属された同期4人が、1つの新製品を作る過程を描くことに。
1.採用パンフレット用 漫画の絵コンテ
各部署の仕事内容と、どんなふうに製品が出来上がるのかをお聞きして、ストーリーを組み立てました。
そして完成した実際の絵コンテ(ネーム、ラフ描き)がこちらです。(左から読む流れになってしまいましたが、本来は右からですね)
絵コンテを描いた時点で、登場人物の各キャラクター設定が、なんとなく出来上がってきました。
子供の頃、漫画家を目指していた私としては、とても楽しい作業でした。
これを見た社長、「このストーリー、すごくいい!」と感動してくださいました。当初予定していたページ数を増やして、ストーリー自体を楽しんでもらえるようにしよう、ということになりました。
2.絵コンテを元にペン書き(データ化)
絵コンテからペン書きに起こします。ここまでの段階で、何度も社長とやりとりして修正しています。
特に、主人公の田中くんの外見について、社長とイメージ共有して正していきました。(当初こちらが描いたキャラクターが、社長のイメージと合わなかったので、軌道修正)
3.着色して仕上げ
着色すると全体に躍動感が生まれ、思わず読みたくなりますね。
写真撮影と社員の声インタビューも
各部署の『先輩社員の声』として、仕事内容や日頃の気持ちなどを掲載することになりました。
やはり学生は、そういった生の声を一番知りたいのではないかと考えたからです。
そこで、大阪のカメラマン佐々木香さんと同行し、撮影&インタビューを行いました。
営業から研究、生産、品質保証まで。
各部署で働く方々のリアルなお話を伺うことができました。
社長をはじめ、みなさんイキイキと話してくださいました。風通しの良い会社なのだなぁと感じました。
インタビューでお聞きしたことを文章にまとめ、学生へのメッセージとしました。
化学会社を連想させるようなデザインにしました。
全8ページの冊子に
社長とこまめに意見を交わし合い、B5 全8ページの冊子として完成した採用案内パンフレット。
学生に語りかけるキャッチコピーと、未来を感じるデザイン。
思わずページをめくって、中身が見たくなるような表紙を心がけました。
社長様から感想をいただきました。
- 私の脳内にあるイメージを、目に見える形でうまく引き出してもらえました。
- こちらが考えていた絶妙なタッチの漫画に仕上げてもらい、思い通りに具現化してもらえました。
詳しくはこちら…お客様の声
どんな仕事をするのか、全体の流れや気持ちまで学生に伝えるために、こういった採用パンフレットは効果的ですね。
難しいこと、わかりにくいことを、噛み砕いて説明するストーリー漫画。早くも来年度の採用に向けて、打診をいただいております。
御社もうまく活用して、希望の人材を獲得しませんか?
(2020.1月追記)半年運用後、社長様からの感想を踏まえて感じたこと
漫画パンフによって採用人数を増やすというより、会社のこと・商品サービスのことをわかりやすく伝えてイメージしてもらい、ミスマッチを減らす目的の方が大きいですね。