新生ベクトルデザイン、よろしくお願いします。

皆様にお知らせがあります。

2022年2月より
夫がベクトルデザインに加わりました。

これまで6年半 私1人で事業を行ってきましたが
これからは2人体制で行っていきます。

ご挨拶も兼ねて、夫が加入した経緯を書きたいと思います。

夫の中にあった気持ち

夫は、これまでずっと会社員でした。

芸術大学でプロダクトデザインを学び、
名古屋の繊維メーカーで
カーシートの柄デザインに携わっていました。

夫には私が起業して以来、
仕事のことで相談に乗ってもらっていました。

 

案件が集中して私がキャパオーバーになった時

「俺が会社辞めて手伝えたら‥」
という話が、夫から何度も出ました。

しかし、子供たちもまだ小さいし
会社員の安定収入を失うのが怖かった私は

「いや、ムリ!夫婦ともフリーランスなんて‥」

私は、仕事も、家事も、子供に関することも
毎日必死にこなしていましたが

夜は家族が寝ている横であかりをつけ、
パソコンに向かうのが常になっていました。

夜もパソコンに向かうイラスト

そんな私を見て、夫の中に
「自分がサポートしたい」

そんな気持ちが膨らんでいったようです。

しかし、「そんなことできるわけがない」と決断できずにいました。

夫の身体に異変が

そんな中、2021年1月のある日、会社から帰宅した夫が

「目がおかしい」と言うのです。

視界に蚊が飛んでいるような状態になった。
ぼやけて見にくい‥とのこと。

眼科に行くことを勧めて、
そこで『網膜剥離』と診断を受けました。

「処方された目薬で治るね」と安心していました。

 

ところが、一向に良くならない。

数日後、もう片方の目も同様になって来ました。

視界が歪んで見えるらしく、
私たちの顔が巨大に、身体が小さく見えると。

どんな風に見えているかを絵に描いてくれましたが、
まるで魚眼レンズで見たような状態でした。

それはおかしい。
夫に、再度眼科を受診するよう言いました。

再受診した日、私は自宅から配信の
オンラインセミナーの講師をしていました。

セミナーが終わり、一息ついていると
中1の娘が書斎に来て言いました。

「パパ、何ヶ月か入院するんだって」

ショックを受ける女性のイラスト

「は?入院?何ヶ月か?」

朝、近くの眼科に行ったのが‥
なぜそんなことになっているの?

夕方やっと夫と電話で話せました。

 

地元の眼科では何の病気か分からず
紹介状を持って大きい病院へ行ったそう。

いろいろな検査を受け、ついた診断名が『原田病』
(原田さんが発見した病気なのでしょうか)

自分の免疫細胞が異常を起こし、
自分の網膜を攻撃しているのだそう。

20万人に一人の発症率だそうで

目の病気というわけではなく、髪や皮膚など
メラニン色素の多い組織に症状が出る免疫疾患。

治療は、ステロイドを大量投与して
免疫抑制を図るそうで、副作用があるため
入院が必要なのだそうです。

夫の決断、妻の戸惑い

夫が入院した頃、私は公私とも多忙でした。
仕事、家のこと、PTA‥‥

子供の迎えや食事など、
両親にたくさん助けてもらいました。(感謝です)

 

夫は病床でステロイド点滴の日々。

物事をじっくり考える時間が圧倒的に増えたようです。

会社員での将来像、自分の夢など

入院前から自分の中にあった気持ちに、
輪郭がついてハッキリした感じでした。

今までにないくらい、深く考えていました。

 

名古屋への電車通勤、コロナ感染への恐怖や
ストレスも懸念していました。

原田病は再発も多いそうで、ストレスも良くない。
再発したらまた入院してステロイド投与です。

退院後もしばらくは定期的に通院して
検査する必要もあります。

 

「会社を辞めて、仕事も家事もサポートしたい。

ベクトルデザインの可能性を伸ばしたい。」

夫の気持ちは固まっていました。

 

それを聞いた私は、戸惑いました。

今までは、私の事業が浮き沈みしても
そこまでの焦りはありませんでした。

それがこの事業一本になると‥

子供もこれからお金かかるし(とよく聞く)
住宅ローンもまだまだあるし(リアル)

「一般的に考えて危険」だと思いました。
ふつうあり得ないだろう、と。

どうしようというイラスト

でも一般論に当てはめるのって、どうなの?

その気持ちとの葛藤がありました。

夫の一度きりの人生。

思いつきではなく、何年も持ち続けてきた気持ち。
そしてそれを家族のために、とかき消してきた。

「みんな会社大変でも頑張ってるやん?」
そんな風にたしなめるのも違うよなぁ‥

 

時間をかけて何度も何度も話し合い、
二人でできるところまでやってみよう。

という結論に至りました。

ベクトルデザインのweb担当に

そうして、2022年2月より
ベクトルデザインは二人体制になりました。

夫は退院後、一年以上経過しましたが
幸いにも病気の再発はありません。

定期検診に通い、毎回「良い状態ですね」と言われています。
投薬もなくなり、生活に何も支障ありません。

 

対外的なことやディレクションは
今まで通り、私がおこないます。

夫は、主にホームページ制作、LP制作
デザイン制作をおこなっています。

この記事に挿絵として描かれているイラスト。
これは私のキャラクターですが、夫が描いています。

説明する女性のイラス

 

私とは対照的に(?)人見知りなところがあり
コツコツ作業をするのが好きという、職人肌な夫。

ご要望があれば、客先にも同行しますが
基本的にはグイグイ出て行きません。

SNSにもあまり登場しないと思います^^;

とは言え、会社員時代は客先(自動車メーカー)で
プレゼンをしていた経験もあります。

Web制作の細かい作業が苦にならないタイプ。

私とは違い、作業が早いです。

パソコン相談している写真

夫婦って不思議ですよね。
足して2で割るとちょうど良い‥

家族の暮らしも変化

夫がベクトルデザインに入って、
家庭での暮らしも変わりました。

そのひとつが夕飯作り。

これまでは、平日は私が作り、土日は夫。

それが逆転して、平日は夫が夕飯を作っています。

こんなバランスの取れた食事も作れるように

子供の習い事も、送迎を分担できるので
平日夜でも通うことができるようになりました。
(今までは平日は送迎無理だから週末に集中していた)

「ベクトルデザインの効率を上げるために、俺にできることをする!
それは何も”仕事だけ”じゃない。」

そう言って、”主夫”と呼べるレベルまで達しています。

 

家族そろって夕飯を囲む毎日。
以前は週末だけの風景でした。

2人とも「この幸せを守りたい」と思っています。
それが一番の願いです。

そのためにはどうしていくかー

模索しながらの日々です。

精一杯力を合わせて

こんなふうにスタートを切った新生ベクトルデザイン。

不安に思うこともありますが、
まずは精一杯力を合わせてやって行きます。

夫婦ビジネスプロフィール写真

二馬力になりましたので、今までよりも
迅速な対応が可能になりました。

集客、販促、デザインなど
お困りごとがありましたら
いつでもお気軽にお声がけください^^

これからもベクトルデザインをどうぞよろしくお願いします。

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