岐阜県職員組合 司書協議会の学習会にて、講師をさせて頂くことになりました。
要約すると『図書館の司書さん達に向けて、勉強になる話をする』ということですね。
どんな方に役立つべきか探る
日頃は、商業の分野に身を置く私。
「図書館司書」と聞いて思い浮かぶのは、本を貸し出す係の人・本の管理をする人。図書館にいらっしゃる職員さんの姿が浮かびます。
司書の方との接点がない私に、いったい何が話せるのか?そんな状態で臨んだ、協議会 会長・副会長さんとの打合せ。
未知の世界なので、私自身が掴めるまで色々とお聞きしました。(丁寧にお答えくださった会長・副会長さん、ありがとうございました)
図書館司書と言っても、勤務先はさまざまなのですね。
- 学校図書室
- 県立図書館
- 議会図書館
- 行政図書館 など
高校の図書室にいらっしゃる方も、司書さんなのですね。「図書室の先生」という認識しかなかった私…。
図書館と聞いて「本をPRするPOPセミナーとか?」と提案したところ、POPを全く使わない職場もあるそうで。さまざまな図書館の司書さんが受講されるので、広く役立つ方が良い。
どの職場でも共通して作っているデザイン物はないか、探ってみました。
するとありました!
司書の方々が手作りでデザインしているけど、どうしたら良いか分からない物が。
書籍やイベントを紹介するための掲示物・広報物(チラシ・ポスターなど)。それらは司書さんが作られているそうです。(写真はイメージです)
しかし、どのようにしたら目を引くのか、伝わるのか、手探りのまま作られているようです。
司書さんは本に詳しいだけではなく、デザイン力や伝える術も必要なのだと知りました。
”自分ごと”として学ぶには
司書さんが作る掲示物も、突き詰めると目的は事業者と同じです。
人の心を動かしたい。
商売目的ではないので「集客」という言葉は使いませんが、図書館でも「人を呼ぶ」目的で作るチラシもあるとのこと。
新刊を知ってもらう、読みたいと思ってもらう、そんな目的で掲示物を作るケースもあります。
打合せ前は、チラシデザインのノウハウをお伝えしようかと考えていました。
しかし、会長・副会長さんとお話しする中で、司書さんにとってもっとリアルで身近な内容の方が役に立つのではないかと感じました。
司書の皆さんが「どうにかしたいけど、どうすれば良いかわからない」と感じられている、掲示物・広報物(チラシ・ポスターなど)。
掲示物のどこをどう改善すれば、人の心が動かせるか。
それを実例で掴んでいただく学習会であれば、役に立つのではないかと思い至りました。
そこで、実際に作られた掲示物を例に、私が添削&解説させていただくことになりました。
題して「事例で学ぶ!伝わる掲示物のコツ」
司書さんが日頃作られている掲示物を題材にするので、受講される司書さんもご自身に置き換えやすい。”自分ごと”として捉えることができる。
一方的に講義を受けるより、得るものが大きいのではないかと思うのです。
初めて接する業界での講義。やってみないとわからない手探り状態ですが、最善と思うことを実践してみるしかないですね。
2月下旬、岐阜県職員組合司書協議会の皆さんを対象とした学習会です。(一般募集はありません)
私ができる範囲で、司書の皆さんの実務に役立つ話ができるよう、お伝えしたいと思います。
→【開催終了しました】