上質で和モダンな、日本料理店のロゴ。
お客様と何度も話し合って検討を重ね、誕生したロゴです。
〈お客様〉日比野 登様
有限会社 季節料理日比野 代表取締役:愛知県春日井市
老舗日本料理店の改革
京都の料亭で修行を積まれ、創業約30年の日本料理店を引き継がれて3年になる日比野様。
お店の改装に合わせ、イメージを一新するロゴを作成したいと、ご依頼いただきました。
お若い大将です。お店を引き継がれてから、さまざまな面で改革を進められてきたそう。
以前はふぐメインだったお料理に、うなぎ・はもを加えられました。
内装も段差をなくし、広々した作りにされたり、目の前で板前さんの調理を見ながら食事ができる席も設けられました。
外観も改装に着手されていて、外壁に続いて看板も新しくされるとのことでした。
看板には、以前からの名残でふぐの絵が描かれていました。現在はふぐ以外も扱っていることから、大将はふぐ料理のイメージに固執したくないという思いもお持ちでした。
体験をロゴデザインに活かす
「納得できるまで応えてもらえますか」という、大将のロゴに対する熱い想いを電話で受けました。
「もちろんです!」と答えた私が、次に取った行動。それはー
お店のお料理をいただきに伺いました!
もちろん、ヒアリングが主目的です。(なので家族は置いて、1人で…)
ロゴをデザインするにあたり、お店の雰囲気を感じたかった。大将と直接お話をしたいとも思いました。
そして何より、お店のお料理を目で見て、舌で味わって、体感したい。
そうしないと、大将が心から納得のいくロゴを提供することはできないのではないか、と思ったのです。
(単に、はも料理が好き・食べたいという事実も認めますが…^^;)
お伺いした時期は6月。季節感を大切にされていることが伝わってきました。器などすべてから、涼しげな雰囲気を感じ取れました。
はもは小骨が多く、「骨切り」という作業が必要で、それはとてもコツの要る技術だそう。京都で修行を積まれた大将は、骨切りの技術を身につけられています。目の前の調理台で、骨切りをしてくれました。骨を切る独特の音をリアルに味わうことができます。初めての経験でした。
はもの刺身。淡白なはもは、梅肉ソースがよく合います。程よい歯応えもあり、食感も楽しめます。
焼きはも。なんと2種類の味付けが楽しめるのです。右が、甘くて香ばしい蒲焼き。左は、あっさり上品な白焼きです。
はもの天麩羅と、お鍋。
目の前ではもを調理して、鍋に投入してくれます。鍋に入れると、花が開くように瞬時に形が変わるはも。その様子も見ることができて、感激でした!
とまぁ、すっかり料理レポートになってしまいました・・・本当に美味しゅうございましたゆえ。
でもしっかりと大将の想いを聞き、お店もぐるりと見せていただき、ロゴデザインに着手しました。
こだわって検討を重ねる
ロゴに対する要望の1つとして、『ぱっと見ですぐにわかるデザインではなく、意味を聞けばなるほど!と思えるロゴ』というものがありました。よく見るとそういうことか!といった感じですね。
頭をひねって考えました。そして、ご提案したロゴは7つ。こちらはその一部の提案書です。
のれんや箸置きにもロゴマークを用いたいとお聞きしていたので、そのイメージも1案ずつに作成しました。
これらの案をもとに、大将と検討を重ねました。メールだけでなく、電話で話したり、手描きのイメージを送っていただいたりー
お互いの意見を何度も交わし、ブラッシュアップをくり返しました。
繊細な日本料理を手掛けられる大将、お店のロゴにも相当なこだわりを持っていらっしゃることが伝わってきました。
そうして最終的にたどり着いたのが、こちらのデザインです。
ロゴマークの意味
このマーク、「てっさ」をモチーフにデザインしました。
てっさ=ふぐ刺し。菊の模様に盛り付けられていますよね。
縁起の良い六角で囲み、安定感も演出しました。
配置バリエーションも
こちらのロゴは、看板、のれん、箸置き等の立体物に活用されるほか、メニュー表やホームページ等の平面にも記載される予定です。
さまざまな場面で使いやすいように、ロゴの配置バリエーションをいくつか納品しました。
▽横並び
▽縦並び
▽二段積み
ロゴを用いて看板を一新
新しいロゴを配して、お店の看板も一新されました。和モダンで洗練された雰囲気になりました。
【before】 以前の看板
【after】 現在の看板
「夜になるとライトアップされて、とても綺麗ですよ」と、大将が写真を送ってくださいました。
ロゴが浮かび上がって、幻想的。看板の素材も、影ができて上質な雰囲気を醸し出していますね。
大将から感想をいただきました。
- 新しいロゴ、とっても評判が良いです
- 常連さんからは「良いね」「家紋みたいでオシャレ」と言われます
春日井市にある、季節料理日比野様。うなぎ、ふぐ、はも等、季節ごとに楽しめます。バリアフリーで広々とした店内は、お祝い事にもぴったり。
お弁当の出前もされているので、ご自宅でのお祝いなどにぜひご利用ください。
季節料理日比野様ホームページはこちら。
このように、ロゴを変えるだけでイメージがガラリと変わります。
ベクトルデザインではロゴを作るにあたり、できるだけ現地に足を運び、しっかりとお話を伺います。
バリエーション豊かなデザイン提案と、納得いくまで検討を重ねるスタイルで、お客様のご要望にお応えします。