会議等の話し合いを、円滑にゴールへと導く役割「ファシリテーター」
新年度から、子供の小学校のPTA会長を務めることになった私は、このファシリテーションの技術が活かせるのではないかと感じました。そしてすぐに、岐阜では希少なファシリテーター井坂泰成先生に、講座開催を打診。(この辺りの経緯は『PTA会長に内定した私が、真っ先にしたこと』参照)
そして本日、全6回講座の第1回目がスタートしました!
受講者は9名。うち2名の方がやむなく欠席になり、当日は7名が揃いました。
会場は、岐阜県瑞穂市にある「kizukiの家」 建設会社のモデルハウスなのですが、レンタルスペースにもなっています。
誰かのおうちに遊びに来たような居心地の良さ。話しやすい、リラックスできる空間でした。
目的を明確にする
まずは自己紹介から。
この自己紹介だけでも、コツというかワザというか…工夫が学べました。緊張状態で始まることが多い自己紹介。それが話しやすく、聞いている周りもその人に興味を持てるような自己紹介の工夫。魔法のような仕掛けではありませんが、アイテムを使ったり、質問の内容を少し工夫してみたり。
こうしたファシリテーションのエッセンスは、自分がセミナー講師の立場となる際も大いに活用できると感じました。
そして、受講者がこの講座で得たいことを発表します。
ここで、それぞれがどんな場でファシリテーションを活用したいのか、背景がわかりました。
- 講師の研修会で
- スタッフとの会議で
- ママたちの座談会の場で
- PTAの話し合いの場で(←私)
等、話し合いはいろいろな場面でありますね。
講座で得たいこと、私の場合まずは目前のPTAに関わること。
私はPTA役員になった方に対して「楽しくやろう」とか「全員参加型で!」とか、そんな前向きな姿勢は望んでいません。私自身も「やるぞー!」という前のめりではないし、前向きになれない気持ちも十分わかるから。
そんな私がこの講座で得たいこと、こんな風になれるといいなと考えていること。
- 参加者が納得の上、結論が出ること
- 発言する人が偏らないようにすること
- リーダーが決めてしまわないこと
- ムダな時間をなくしたい
- とにかく「イヤイヤ感」をなくしたい
こんな話し合いの場が作れる役になりたい。
楽しくなる必要はない。イヤイヤ参加するのは、時間や労力のムダ使いかと思うので、せめてそれをなくしたい。
ゴールの設定と、大事な質問力
そして、この講座がどんな場になればいいか?
受講者でルールを決めることに。
いわば『ゴールの設定』ですね。
こういった、意見をまとめる際、円滑に全員が参加できて合意を得る方法というのがあるのですね。
あると便利なアイテム等のハード面から、声の掛け方・話の振り方等のソフト面まで。なるほど、確かにまとまりやすいなと思えるような工夫です。
そうしてまとまった意見を3か条に。『ファシリテーション講座の掟』と名付けました。全6回の講座は、これを指針として毎回進んでいきます。
そして最後に、話し合いを有意義にするために欠かせない「質問」について。
何を、どんな言葉で問うか。この重要さを思い知らされました。
例えば、「理想の○○になるには、どうしたら良いと思う?」といった、欲しい結論に直結する質問の場合。テーマが大きくて、考えにくい。それを、違う角度から考えられるような質問にすれば、ラクに解決法が見つかったりします。
また、具体像が描きやすい質問。経験の中から回答を出せる質問ですね。よりリアルに考えられます。
生きたファシリテーションとは
とにかくこの講座、座学がないんです。
開始前は、座学半分・シェア半分かと想像していました。回ごとのテーマも決まっているし、テキストも配られた。ところが、テキストは使わず。
受講者それぞれの課題を共有したり、受講者の意見をまとめる流れに終始していました。
そう、この講座自体が井坂先生によって、円滑にファシリテートされていたのです!
講座の進め方そのものが、生きたファシリテーションを間近で体験できる機会だったのです。
その点だけでも得るものは大きかったのですが、それぞれが抱える個別の課題に対して、もらえるアドバイスや意見が宝物でした。
例えば私の場合、PTAの話し合いの場に目が向いていましたが、井坂先生からの一言で目からウロコが落ちました。話し合い以前の問題だったので。そして、アドバイスいただいたことをぜひやっていこうと、嬉しくなりました。
机上の空論にならない、問題解決の具体策が得られる「生きた講座」です。
受講者それぞれの課題シェアからも、多くの気づきがありました。今後、月1回の講座でそれがどのように変化していくのか、皆の経緯も共有できることが、ものすごく楽しみです。
共に学ぶファシリ仲間を募集しています
私が参加したファシリテーション講座。あと5回あります。単発参加もOKです。
共創の場をつくるファシリテーションの基本講座(全6回)
ファシリテーションを学びたい複数の人で、ディスカッションしながらの講座です。学びだけでなく、参加者の個別課題をシェアする時間もあるので、さまざまな視点からの気づきを得られます。
◆一緒に学ぶ仲間を募集しています◆
こんな方にオススメ
- PTA、自治会、住民団体、NPO等の組織に関わり、会議や組織を活性化したい方
- 職場の会議を生産的にしたい方
- 関わる人たちの「全員参加」や、チームワークを促したい方
- 関わる人たちの本音を引き出したい方
- 受講者の主体的な学びを促したい講師の方
この講座を受けるとー
- 事前準備含め、会議ですべきことの流れがわかる
- 意見を出やすくするコツがわかる
- 話の長い人etc.困った時のツッコミ方がわかる
- 意見のまとめ方がわかる
- チームワークのつくり方がわかる
日時と各回テーマ(予定)
第1回 1/27(月) 合意形成の流れ (終了)
第2回 2/25(火) 関係づくり
第3回 3/30(月) 意見を引き出し、掘り下げる技術
第4回 4/27(月) 決定の技術
第5回 5/25(月) 介入の技術
第6回 6/29(月) チームビルディング
- 時間はいずれも 13:30―16:00
- 単発の受講も可能です。
会場、受講費
- 会場:kizukiの家(岐阜県瑞穂市別府1125−3)・JR穂積駅近く・駐車場あり
- 受講費:3,000円/回(税込)…当日会場支払い
講 師
- 井坂泰成氏(ファシリテーター・office isaca代表)
→ 井坂先生のプロフィール、ぜひご覧下さい。すごい経歴の持ち主です。
申し込み・問い合わせ
こちらの「チケット情報」リンク、または
- 下記フォームよりお願いします。
https://www.officeisaca.com/application/
◇詳しくは井坂先生のホームページをご覧ください。
目的を持って参加すれば、きっと有意義な場になります。ぜひお越しくださいね。